Zenly終了が悲しくて、自分だけの位置情報ライフログアプリ「WayLog」を作った話。

WayLog

Zenlyの足あとが、好きだった。

Zenlyというアプリを使っていた人、どれくらいいるんだろう。

わたしはZenlyの「足あと」機能が好きだった。自分がどこを歩いて、どこを通ったか。地図の上にふわっと軌跡が残っていく、あの感覚。

特別な旅の日じゃなくても、いつもの散歩道にうっすら色がついていたり、ふらっと寄り道した場所が足あとになっていたり。それを見返すのがなんだか楽しかった。

旅先でふと地図を開いて、自分が歩いたルートがきれいに残っているのを見ると、「ああ、こんなに歩いたんだ」ってちょっと嬉しくなる。友達との位置共有よりも、わたしにとってはこの「自分の足あと」のほうがずっと大事な機能だった。

でもZenlyは、2023年に終わってしまった。

代わりが、見つからなかった。

サービスが終わったあと、似たようなアプリを探してみた。いくつか試したけど、どれもしっくり来なかった。

Googleタイムラインは記録としては優秀だけど、データがクラウドに送られるのがちょっと気になる。どこに行ったか、いつ何分滞在したか、全部Googleに握られている感じがして落ち着かない。

SNSっぽい共有機能がメインのアプリもあった。でも「そこじゃないんだよな」と思ってしまう。わたしは誰かに自分の居場所を見せたいわけじゃない。自分の記録を、自分だけで振り返りたいだけだった。

見た目がシンプルすぎて味気ないもの、機能は多いけど操作が複雑なもの、海外製で日本語が怪しいもの。どれも「惜しい」けど「これだ」にはならなかった。

わたしが欲しかったのは、もっとシンプルなもの。自分の足跡を、自分だけのために、きれいに残してくれるアプリ。 ただそれだけだった。

でも、そんなアプリは見つからなかった。

「自分で作れるかも」と思った瞬間。

「ないなら作ればいいじゃん」——とは、すぐには思えなかった。

正直、自分の技術力では足りないと思っていた。位置情報アプリって、バックグラウンド処理とかバッテリー管理とか、けっこう複雑で。「やりたいけど、自分には無理かも」と思って、ずっと手を出さずにいた。

それが変わったのは、AIの存在だった。

AIを使えば、自分ひとりでは難しかった部分もなんとかなるかもしれない。今なら、わたしにも作れるかもしれない。そう思ったのが、WayLogを作り始めたきっかけだった。

2月、開発スタート。

2026年の2月頭、開発に着手した。

AIに任せればすぐできるかな、と最初は思っていた。でも実際に作り始めると、想像以上に奥が深かった。

バックグラウンドでの位置情報取得ひとつとっても、バッテリーを食いすぎないようにするには工夫がいるし、GPSの精度が荒いときのノイズ処理も必要。「ただ記録するだけ」のはずが、やればやるほど考えることが増えていく。

そしてデザイン面でも、「ここはもっとこうしたい」「この色じゃない」「この動きはもう少し滑らかに」——こだわりが止まらなくなって、思ったより時間がかかった。

夜中にふと「この地図の色味、もうちょっと淡いほうがいいかも」と思って調整を始めて、気づいたら朝になっていた、なんてことも何度かあった。

それでも、ゼロから全部自分でコードを書いていた時代に比べたら、だいぶ早い。AIがあったからこそ、ひとりでもここまで形にできたと思う。

足跡を見返すと、思い出せることがある。

WayLogを作っている理由を一言で言うと、「足跡を見返して、思い出したいから」

写真を見返すと、あの日のことがふわっと蘇ることがある。それと同じで、足跡を見返すと思い出せることがある。

「この道、雰囲気よかったんだよな」
「このあたり、ふらふら歩いたなあ」
「あの日は思ったより歩いてたんだな」

そういう、写真には写らないけど確かにあった記憶。それを残しておきたかった。

たとえば旅行のとき。写真はたくさん撮るけど、「ホテルからあのカフェまで、どういう道を歩いたっけ?」とか「途中で気になる路地に寄り道したよな」みたいなことは、写真だけだと思い出せない。でも足跡があれば、地図を開くだけでその日の動きが全部わかる。

日常でも同じで、「先週の土曜日、どこ行ったっけ?」が一瞬で振り返れる。そういう小さな便利さが、積み重なると大きな価値になると思っている。

WayLogは、そういう気持ちから生まれたアプリです。

共有しない。自分だけの記録。

WayLogには、意図的に共有機能をつけていない。

位置情報は、とてもプライベートなもの。どこに住んでいるか、いつどこにいるか。それが誰かに見られるかもしれないと思うと、安心して使えない。

だからこそ、クラウドに送らない。サーバーにも保存しない。データはすべて、自分のスマホの中だけ。アカウント登録もいらない。アプリを開いた瞬間から、すぐに使い始められる。

これは妥協ではなく、最初から決めていたこと。誰かに見せるためじゃなく、自分のために残す。そういうアプリを作りたかった。

細部までこだわりたかった。

せっかく自分で作るなら、妥協したくなかった。

一番こだわったのは、地図の見せ方。地図全体をブランドカラーの淡いラベンダーで覆い、足跡のある場所だけが透明になって地図が見える仕組みにした。歩いた場所が「開いていく」ような感覚で、使うほどに自分だけの地図ができていく。

初めてこの画面が動いたとき、「これが欲しかったんだよ」と自分で作っておきながら感動した。

タイムラインで日付ごとに振り返れたり、カレンダーで足跡がある日が一目でわかったり、訪れた場所に写真やメモを残せたり。統計画面では、何日歩いたか、何箇所訪れたかがひと目でわかる。

全部、自分が「あったらいいな」と思っていた機能。それをひとつずつ形にしていった。

「WayLog」という名前に込めたもの。

アプリの名前は「WayLog」。Way(道)+ Log(記録)で、「歩いた道の記録」という意味を込めた。

シンプルで、覚えやすくて、何をするアプリか伝わる名前にしたかった。自分の道を、自分で記録する。それがこのアプリのすべてだと思う。

WayLog、もうすぐリリースします。

WayLogは、4月にApp Storeでリリース予定です。無料で使えます。

自分の足跡を、自分だけのために、美しく残す。

Zenlyの足あとが好きだった人、旅先での足跡を残したい人、日常の移動をなんとなく振り返りたい人。そういう人に使ってもらえたら嬉しいです。

まだまだ改善したいところはたくさんあるけど、まずはリリースして、使ってくれた人の声を聞きながら育てていきたい。

リリースしたらまたここでお知らせします。よかったら、楽しみに待っていてください。

WayLog HP

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